社内勉強会の話(第二弾)

こんにちは、ポエム(非技術)担当の蟹です。 先日、文フリ(文学フリマ東京)という即売会に行ってきました。 前々から行きたかったコミケにも技術書典にも行ったことがないのに、初めての即売会は文学に捧げてしまいました。 ちなみに文フリはとても熱量も高く、未知の世界が広がっており非常に楽しかったです。 では、今回もポエミーな日記をお届けしたいと思います。

最初に

以下の記事にて紹介した勉強会が完走したので、その感想と、新たに始めた勉強会についての報告をしてゆきます。 単に書評というより、勉強会の進め方やその効果に関する感想文のような感じになると思います。

techblog.kiramex.com

終わった話

概要

  • 書籍 : Ruby on Rails 5アプリケーションプログラミング(下記)
  • 期間 : 2021/3/11 〜 2021/9/17
  • メンバー : エンジニア6名(以下内訳)
    • 事業部 : 子ども向けの「ジュニア事業部」2名、大人向けの「ブートキャンプ事業部」4名の横断
    • 年齢や経験 : 20代の若手から40代のベテランまで、Rails歴も数ヶ月から5年目まで

gihyo.jp

経緯

経緯や詳細に関しては、 前述の記事 にありますので、是非そちらをご覧ください。

感想

  • よかったこと
    • 社内コードへの理解の深まり、知らなかった機能の発見
      • rails の普段使わないコマンドや、ブラウザでの機能、各種ヘルパーメソッドなどなど。。。
    • 本からだけでなく、一緒に読んでいるメンバーから入る知識
      • 社内のそれぞれのアプリでのユースケースの共有
      • サイトやブログ記事、関連する項目などの紹介
    • 社内の風土、開発組織内のコミュニケーション
      • 学習する習慣、風土の醸造
      • リモート環境下で失われがちな雑談的コミュニケーション
  • 気になったこと
    • 早く進めたい vs じっくり深めたい
      • 本の分量も多い(大判で約600ページ)ので、知っているところはサクサク進めたい
      • 一方、各メソッドや仕様の詳細やコーナーケース、実際に使っている箇所など、それぞれ興味深くじっくり掘り下げたい
      • また、各々の前提知識が異なり、飛ばしたいところ・深掘りたいところが違ってくる
      • → 読み合わせの場ではサクサク進めて、Slackで随時好き好きに共有したり質問したり掘り下げていく形式を取った
    • 時間
      • 業務時間のうち、どれくらい使うか?作業時間の圧迫
      • 1時間×2回/週 → 1時間+30分/週 に変更

始まった話

概要

www.shoeisha.co.jp

経緯

  • なぜこの本にしたか?
    • 本やジャンルの候補
    • 選定方針
      • Rails本は重めだったので、軽めで読みやすいものを。
      • 実務には近い内容がいい。
      • → 「RDBの歩き方」と迷ったが、技術系から趣向を変えて「スクラムブートキャンプ」に決定。
  • どのように進めているか?

感想

  • よかったこと
    • 開発メンバーでのスクラムについての正しい共通認識が平易にできる
      • 何となく現状のスクラムを受け入れていた部分があり、スクラムの基本形を理解できていなかった
      • 本家のアジャイルソフトウェア開発宣言やスクラムガイドは、それだけ読んでも抽象度が高かったり、用語が分かりにくかったりする。
        • (非常にまとまっていて良い文章だと思いますが、初見で全員が同じ理解を得られるタイプの文章ではないと感じています。)
      • スクラムブートキャンプは平易かつ丁寧に表現されていて、全員での共通理解を組み上げるのに適している
    • 現状との比較・変更まで話し合って実行
      • スクラム本来のプラクティスと、事業部間でそれぞれどうしているかの3つを比較して議論
      • できていないこと、やっていない理由、アドオンで行っていることなどなど
      • 実際に、ポイントの付け方からタスク運用を見直したり、デイリースクラムの進め方を変えてみたり実行まで落とせている
    • 現在の開発体制への愚痴や雑談
      • 大事。
    • 漫画パートの音読
      • 熱演。
  • 気になること
    • 本がスクラムガイドの2017年版準拠で、2020年版のスクラムガイドだと少しずつ相違が出てしまう
      • こればかりは仕方ないし、本当に大事なところは変わっていないと思うので許容。新刊を楽しみに待機です!
    • 話し合ったことの議事録をちゃんとつけていない
      • Slackに何となく書き込んではいるが、せっかくなのでちゃんとまとめていきたい

最後に

終わりです。ありがとうございました。 こんな感じで楽しく輪読をしております。 それでは、スクラムブートキャンプを読み終わる頃にまたお会いしましょう。